2008-03-06

東芝に学ぶ敗者の美学

東芝は敗れた。
バスケの話ではない。次世代DVDの争いに。VHSとベータに続く規格統一のヘゲモニー(覇権)を握ることは出来なかった。
今回、HD DVD事業からの撤退を早々に決定した東芝西田社長のインタビューが掲載されていた。
彼はドイツで政治思想史を学び、イランの関連会社を通じて東芝に入社したというユニークな経緯の持ち主。
従来の日本的な経営者と異なり、潔さがあり、失敗を恐れていない。インタビューの中で、『リスクを取らなければ前進はありません。状況は常に変わります。だから、状況に合わせて変われなければ、われわれに未来はありません。』と語っていた事が印象深い。
日本の組織や企業は多数決による決定を好む。それは何故か。責任の所在を明らかにしたくないから。(バスケ協会の場合は責任の所在はかなりはっきりしているが・・・。)
責任もリスクも背負わず(スポーツ、勉強、事業、人生、どんな事でも該当すると思う)に発展することなど有り得ない。

バスケ協会が揺れている。
この問題は昨日今日に始まったことでは無く、昨年から都合7回も流会している評議員会を見ても判るように、改善される気配がない。
テコンドー協会の分裂問題にもあったように、そもそもJOCに仲裁能力があるわけでもなく、退会処分をチラつかせただけに、振り上げたこぶしの先を何とか決めようとしているだけに見える。
(ご存知の人も多いと思いますが、アテネ五輪で揉めに揉めたテコンドーは現在3派7流という分裂を繰り返しているそうな。岡本選手の時も特例で五輪参加を認めているが、今回、もし退会若しくは資格停止処分になっても、女子バスケ五輪の出場が決定すれば参加を認めるという。結局その場しのぎで、一番重要なのは五輪というJOCらしさが・・・。)

バスケ協会は失敗した時の危機管理が出来ていない。
先延ばしすればする程、事態が悪化するとことにも気付いていない。
ここには東芝のHD DVD事業とは正反対のベクトルがあり、潔さも未来も感じ取れない。





追伸
私は東芝製品も所有していなければ、東芝の社員でも関係者でもない。

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